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通信傍受法案と非合法黙認社会(99/7/3) 盗聴法、あるいは通信傍受法という法案が衆議院で可決された。 電話の盗聴が、どれほど組織犯罪の犯行の立証に役立つのかは私にはよくわからないが、警察が個人の通信を傍受できるということについては、あまりいい気分がしないというのが率直な感想だ。本当に特定の電話だけなのか、あるいは電話局に入り込むことでほかの通信も傍受されるのではないかという不安もあるだろう。 確かに日本の警察は犯罪の検挙については優秀だし、治安もかなり守られている。にもかかわらず、こういう警察の力が増すような法案に賛成できないのは、警察利権に対する漠然とした不信感があるからだろう。 要するに日本の警察はお目こぼしが多すぎるのだ。 パチンコのように、明らかなギャンブルを黙認して、たくさんの人をサラ金苦や自殺、あるいは主婦の場合は売春に追いこみ、また熱中しすぎる主婦によって、子どもが育児放棄になったり、車に置き去りになって死者まで出ている。その一方で、パチンコ屋が警察官の定年後の就職先になっているのは確かなことなのだから、疑惑をもたれても仕方ないだろう。一方で、私は高齢者の感情の老化予防のためには、多少の賭け麻雀も頭を使うし、お金をかけることで感情も高まるので好ましいと思うが、警察が気に入らなければ賭け麻雀でも平気で摘発する。 地元の商店街にクレームがつけられると、かなり交通の邪魔になっている車の駐車禁止も取り締まれないくせに(それによって、やはり定年後の就職先が確保されるようだが)、交通の邪魔にならない場所に駐車しても気に入らないとレッカー移動する。高速道路など速度違反していない車のほうが珍しくて、捕まったら「運が悪い」ことになる。 さらにソープランドやストリップのように非合法とされている売春や猥褻行為については、まったく気まぐれとしか言えないような取り締まり方をする。時々見せしめ的に摘発するが、日常的に行われている非合法行為が看過されているのだ。どうも業者からの何らかの見返りがあるらしいという噂は絶えない。 アメリカの場合、駐車禁止では数分も違反の場所においているとすぐに反則切符がきられる。私などシカゴの空港で券を買いにいっている4,5分の間にレッカー移動を食ったことがある。ポルノにしても、合法範囲は日本より広いかもしれないが、18歳未満の人が出ていることは許されないし、その取り締まりは厳しい。 どこの国でも非合法のものを取り締まりきれないのだろうが、日本はグレーゾーンが多すぎて、捕まえるか捕まえないかの裁量が大きすぎる。それが利権にからんでいるようにしか思えないことが往々にしてある。 パチンコにしてもソープランドにしても、それをもっと取り締まれというつもりはない。むしろ、禁止できないことを禁止しようとするから、非合法黙認の項目が増えるのだろう。私は、合法にする代わりに重税化のほうが、日本の財政にとって好ましいと思っている。公営ギャンブルなら3割以上の金が自治体にいくのだから、パチンコだって売り上げの3割くらいを税金にすればよい。それだけで6〜9兆円の金が国なり自治体の収入増になる。ポルノやソープランドでも非合法覚悟の人だけが儲かるようにしているから暴力団が根絶できない。合法にする代わりに売り上げの3,4割を税金でとれば、やはり税収増になるし、一般市民がその業界に参入するほうが景気や雇用対策にもなる。そして、非合法でなくなると、収益が市場原理にまかされるので、暴力団も手を引くことになるだろう。ポルノに関しては、合法にする代わりに、盗撮物や児童物を厳しく取り締まるべきだろう。速度違反にしても、たとえば、高速道路の制限速度を120キロにして、その代わりに厳しく取り締まったほうがはるかに事故は減るし、国民の遵法意識も高まるはずだ。 警察がいい加減だと言う感覚が庶民に根強くあるから、盗聴法への不安が強まるのだ。グローバルスタンダードだとか外国並みとばかりいうのなら、日本も外国並みに、非合法黙認社会から脱却すべきだろう。 |
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